2012年6月26日火曜日

Gwanaksan Climbing 冠岳山(クァナクサン)登山記

    冠岳山(관악산、クァナクサン)はソールの近くにある標高632mの山です。山頂は帽子の形に似っているから、冠岳山という名前が付けられたそうです。韓国には他にもいくつかありますが、大体皆同じように面白い形をしている岩からできています。ソールの冠岳区にあり、公共交通手段でとても気軽に行ける山ですので、ソールではとても人気のある山です。東京でいえば、高尾山のようなものです。


    今回選んだルートは適当に決めたもので、結果的には北の方から上り始めて、東南方面から再び街に出ました。適当というのは、地図を眺めて、地下鉄の駅に一番近そうなところをまず選んだことです。そこから頂上までどれくらいかかるか、またどのルートで下山するかはまったく考えていませんでした。

    GPSロガーで右のような足跡を残しました。

    下車すると、フル装備の登山者が沢山いますので、その人達に付いていけば、全く迷いなく登れてしまいます。また、途中でも、殆ど人のいないところはありません。

    ところが、標高だけ見ると、大した山ではないと思いがちです。「何だ、高尾山くらいか」と思ったら大間違いです。最初の道は確かに高尾山と似ていて、きつい勾配は続くものの、危険も何も感じさせられません。途中から段々岩ばかりの道になり、ところによっては四つん這いしないと登れないところもあります。また、今回選んでルートは頂上まで一番といっていいほど遠いルートであったせいで、いつまでたっても頂上までたどり着けない感じはしました。

    個人的な最難関は頂上に近いところでした。ほぼ絶壁のところに金属の鎖だけが頼りになっています。一歩でも外せば、命がありません。軽々と登っていた人達もいましたが、本人は死ぬ思いで必死に鎖にくらいつきながら体を慎重に動かしていました。また、怖さを低減するために、絶対下を見ないように努力してしました。とはいっても、全くの岩場で、足場はあまりしっかりしないところですので、かなり神経を使いました。1か所鎖のないところもあったので、冗談抜きに冷や汗をかきました。

    終わってみれば、6時間くらいかかった長い旅になりました。東京近辺で登ってきたものと比べると、一番きつい山でした。その代わり、神秘的な形をする岩が沢山あり、緑も当然豊かで、一番充実した登山でもありました。


途中からの景色
頂上

途中のパノラマ景色。自然と都会は見事に一体化した。
途中のパノラマ景色。少し都会から離れた。


一番険しいところ
有名なお寺戀主臺(연주대)

もう一つのお寺
    下の車は、登山口の近くにあり、鶏の丸焼きの屋台です。何と3羽で1万ウォンです!小さめとは言い、相当安いですね。ここで売っているのは、実は韓国人は結構頂上や登山途中でまともに食事をしているからです。勿論大体焼酎も欠かせません。

参考リンク
地元韓国人に混ざってLet's登山!
冠岳山(クァナクサン)(ソウル市観光公式ブログ)
Gwanaksan Mountain (Official Site of Korea Tourism Org)

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