レギュラサイズのコーヒーは大体三千ウォンから四千ウォン台です。定食は大体六千ウォン前後だと考えると、かなり高い飲み物です。それでも、毎日のように飲んでいるのは、やはりコーヒーが大好きだからでしょう。
ソールでよく見られるのは、フランチャイズの店です。韓国発のTOUS les JOURSや、Angel-in-us Coffee、PARIS BAGUETTE、HOLLYS COFFEE、ZOO COFFEE、The Coffee Bean & Tea Leaf等は一番店舗数が多くて、内装は非常に上品でいつも人気があります。勿論、老舗のSTARBUCKSも負けていません。立地条件がいい上に、熾烈な競争の中で、高い価格設定をしても人気は高いままです。
韓国人はこれほどコーヒーにお金を注げるのは、好きだから飲もありますが、どうやら会社の福利厚生の一部になっているところもあります。また、社内や、顧客、友人などとの交流の場としてよく利用されているのも要因の一つです。
諸統計からも、韓国人のコーヒー好きぶりを裏付けられます。KBS WORLDの「韓国人はコーヒーが大好き!」を以下に引用します。
国際資源研究所のまとめによると、韓国人1人当りのコーヒー消費量は75年0.1キロだったのが、2007年には1.8キロと、その間18倍も増えています。コーヒー専門店市場は年に15~20%の成長を続けており、韓国のコーヒー専門店ビッグ4のスターバックス、コーヒービーン、ハリス、エンジェリナスの去年の売り上げを合わせると、5000億ウォン近くなるといいます。その他小規模の店やコーヒーミックス市場を合わせると、韓国のコーヒー市場は2兆ウォンに達すると推算されます。同記事によると、コーヒー客を呼び込むために、無線ラン(WiFi)を無料で提供する店も多いです。iPhoneや他のスマートフォンを所有していない外国人にとってはもっとありがたい存在です。また、「バリスタ(コーヒーを淹れる専門家)を養成する教室に通う人も増えています」そうですが、その資格は初耳の存在です。調べて見ますと、日本にもあり、受講費用は何と\38,850(税込)もかかります。さらに、受験費用は¥15,750(税込)です。
「“コーヒー共和国”韓国、成人1人あたり年間338杯」の記事(2012年6月付け)はもっと具体的な数字を提供してくれています。コーヒーをあまり飲まない人もいるでしょうから、飲んでいる人は毎日1杯を確実に飲んでいることになります。注文したいのは、コーヒー人口の増加率です。5年で2倍というのは、驚異的な変化ですね。ストレスはそれだけ増えたのか、それとも経済的にそれだけ余裕ができたでしょうか。
1年間に338杯。 関税庁が昨年のコーヒー輸入量を基準に韓国の成人1人当たりのコーヒー消費量を推定した数値だ。 1年間ほぼ毎日飲んでいるということだ。もう一つ、「韓国はコーヒー共和国? 世界のQグレーダーの4分の1が韓国人」という記事では、もっと面白い統計がありました。韓国人の勉強好きぶりの証でもあります。
27日の関税庁によると、昨年のコーヒー輸入金額は7億1700万ドル。 これは5年前に比べて210.7%増、1年前に比べて72%増。 成人1人当たりの年間コーヒー消費量も2007年は247杯だったが、2010年には309杯、2011年には338杯に増えた。 「コーヒー10グラム=1杯」で計算している。
輸入コーヒーの89%は豆の状態で入る。 生豆は主にコーヒーミックス、チョコレートの原料、またはローストして原豆として販売される。 生豆輸入量全体の3分の1が価格が安いベトナム産だ。 ベトナム産生豆価格は1キロ当たり2.24ドルで、ブラジル産(5.02ドル)やコロンビア産(6.24ドル)に比べてはるかに安い。
世界に1500人余り。そのうち4分の1の370人が韓国人。コーヒー豆鑑別士の「Qグレーダー」の現況だ。わずか2年前の2009年には韓国で4人だけだったQレーダーはコーヒー専門店ブームとともに急増した。米スペシャルティコーヒー協会傘下のコーヒー品質研究所(CQI・Coffee Quality Institute)が出す厳しい試験を経なければ資格を取れないが、韓国人は勉強に勉強を重ね相次いで合格している。昨年の全国のコーヒー専門店数は1万2380店、コーヒー豆輸入額は4億2000万ドルを記録する“コーヒー共和国”が有望職を新たに生み出したのだ。以下はソール市内を散策中見付けたコーヒー屋さんの一覧です。コーヒー以外にサンドイッチなどの軽食を食べられるところもありますが、どちらかといえば、コーヒーは中心的な存在です。
上記のリストには、水原(수원시、スワンシ)で見たのもあります。同市は小さいけど、サムスンがそこに実質本拠地になっているとの、世界遺産に登録されている「華城」(화성)があることで、観光の人気スポットでもあります。特に駅前と華城近辺の商店街は大変繁盛しています。
そもそも日本に関しては、「コーヒー消費量 [ 2009年第一位 奈良県 ]」によると、1世帯あたりコーヒー消費量の全国平均は年間2,130グラムで1日あたり5.83グラムという数値があります。統計の仕方が違うかもしれませんが、この数値はインスタントコーヒーとすると、コーヒーカップ約3杯分になるそうです。日本の世帯構成は平均人数3を切っています。そうすると、日本人も相当飲んでいる計算になります。
(ギャラリーの数が増えすぎたので、Cooffee Shops In Korea - 2 韓国のコーヒー屋さんその2に引き続き投稿します)
参考リンク
1.韓国人はコーヒーが大好き!
2.“コーヒー共和国”韓国、成人1人あたり年間338杯
3.コーヒー消費量 [ 2009年第一位 奈良県 ]
4.韓国はコーヒー共和国? 世界のQグレーダーの4分の1が韓国人
5.Kona Beans Cafe, Seoul
6.日本バリスタ協会
7.Kona Coffee: what makes Kona bean coffee so good?
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