コムタンは、韓国の代表的な料理のひとつ。牛の肉・内臓等を長時間煮込んで作る、シンプルなスープ料理。今回行ったのは人気の専門店で、お昼のラッシュアワーには行列ができます。メニューはレギュラ(1万3千ウォン)とスペシャル(1万5千ウォン)のみです。せっかくだから、後者のスペシャルを頼みました。
長い時間かけて煮出すという意味の「膏飲(コウム)」という言葉が変化して「コム」。「タン(湯)」はスープの総称。
よく似た料理でソルロンタン(설렁탕)がある。両者は味は似ているが、作り方には多少差があり、一般的にソルロンタンは骨を入れて骨髄まで煮出されているので白濁したスープに対し、コムタンには骨は入れず透明なスープである。また、コムタンは胃、小腸等の内臓肉を入れるため、ソルロンタンに比べ濃厚で油っこい。しかし、近年ではその違いも曖昧になっている。
前払いで食券を買います。基本的に作り置きですので、席に着いてからしばらくすると、料理が運ばれてきます。
塩分は一切入っていないので、卓上にある塩で味を調整します。
ほかには、カクテキ・キムチと生のネギだけです。
お茶はセルフサービスです。
スペシャルは、特に胃の部分が多くなっているようです。
さすがに有名店で、スープは丁寧に作られて、雑な味は一切ありません。安めの定食なら3食分のメニューですが、食べてみる価値のある一品です。
Gomguk 곰탕 コムタン。食器は全部銅が入っている合金で重厚 |
小皿のキムチ |
Gomguk,곰탕,コムタン。ネギを入れたもの |
コムタンにある胃の薄切り |
牛肉と内臓などを煮こんだスープ。コムはもともと膏飲(コウム)という言葉で長い時間かけて煮出すということ。タンはスープの意。コムククとも呼ばれる。牛の胸部の肉、スネ肉、肺、胃、腸などの各部位を長時間煮込み、そのスープに茹でた牛肉を薄切りにしたものを具として乗せ、ネギなどの薬味を加えて食べる。ごはんを入れて食べてもよい。専門店をはじめ、食堂、学生食堂、など幅広い飲食店にて食べられる料理である。全国的に食べられている料理だが、全羅南道の羅州(ナジュ)には透き通ったスープに粉唐辛子を振った赤茶色のコムタンがあり、郷土料理として認知されている。ほかにコムタンの名がつく料理としては、鶏肉を煮込んだタッコムタン。牛のテールを煮込んだコリコムタンなどがある。
参考リンク
[1] コムタン(Wikipedia)
[2] コムタン(韓国料理大図鑑)
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